NAS(ナス)って読みます。
ネットワークに接続するハードディスクですね。主要な使い方は2つ(ホントは色々あって、色々言いたいのですが、今回は2つ)。
1.複数のパソコンから1つのデータを見ることができる。
通常パソコンのドキュメントやデスクトップなどに保存すると、そのパソコンを開かないと、そのデータが見られません。複数台のパソコンがある事務所などでは、みんなで見たいデータもあるので、(というか、仕事中に作ったデータはみんなで見られるべきなので)共有の保存先を作って、そこに保存したり、そこからデータを取り出したり出来る方が断然便利ですよね。
2.データは壊れにくい方がいい。
通常NASは2台以上の記憶装置(現在の主流はHDD、ハードディスクドライブですが、主流がSSD、ソリッドステートドライブに変わりつつあります)で、データが簡単には壊れないようにしてあることが多いです。
最も一般的なのはRAID1(レイドワン、ミラーリング)といって、2台の記憶装置に同時に同じデータを書き込む方式です。こうなれば、1台の記憶装置が壊れても、もう1台ありますから、安心ですね。
先日、クライアントに導入させて頂いたのは、容量の小さいもので良い、とのことでしたのでこちらを選びました。 BUFFALOのNAS、商品名リンクステーション LS220D0202G は、最初からRAID1設定がされており、(通常はRAID設定を行うだけで数時間かかるのですが)その手間もなく、非常に簡単に導入できます。
2TB(テラバイト)となっていますが、RAID1のため、1TBと1TBでミラーリングを行っており、保存できるのは1TB程度の容量となります。
また、保証期間内にデータが破損してもリカバリーを無償で行ってくれるサービスもあり、とても安心しておすすめできる1台かと思います。
NASも2台目ともなると、速度に対する要求が高まってきまして、もう少し処理速度の速いものが良い、となることがあります。そんなときに導入をお勧めしているのが、QNAP社のTS-231Pです。同じRAID1でもこちらの方が処理速度が高速なため、データのやり取りの時間が短縮されます。機能も豊富で、管理画面も分かりやすくできています。
難点は中の記憶装置が別売りとなっているため、ハードディスク(またはSSD)を2台購入して取り付ける必要がある(取り付けはドライバー等も不要な簡単なものなので心配はいりません)、ということと、初期のRAID1設定に多少時間がかかる、ということでしょうか。とはいえ、それを取り返せるだけの性能があります。
ここにさらにハードディスクを追加するので、NAS用に設計されたハードディスク、安定のWDRedシリーズを2台取り付けて完成です。(もちろんSSDを取り付けても構いませんが、2019年時点ではHDDの方が費用対効果が高いです。)